子供はみんなニュータイプ

ガンダムシリーズの人気の秘密は、ロボットのデザインやキャラクター設定の深さなど色々ありますが、その中に「ニュータイプ」というものがあります。
1980年代の子供達が夢中になった「超能力者」という存在に近いものを、ガンダムではいち早く取り入れていたのです。
設定上、アムロは凄い能力の潜むニュータイプ。だからこそいきなり15歳で戦場に立ち戦うことができたのです。
そしてその能力ゆえに悩むシーンも多く描かれます。
超能力があるから必ずも幸せでないということを私達に感じさせます。
ロボットアニメでありつつ、超能力少年を主人公にしてるということは、ガンダムファンならよく知っているのですが、
ガンダムの印象というとロボット(モビルスーツ)の印象が強くあって、ニュータイプについてはあまり知られていません。
実はその後の作品、Zガンダムカミーユ・ビタンや、ZZガンダムジュドー・アーシタという主人公もニュータイプで、それぞれ、強さと苦悩を描いています。
ガンダムの中では、いつか人が考えそうな「人工の超能力者」も描かれており、悲しい結末を迎えます。現代の科学に対し、こんなことをしてはいけないというメッセージを伝えているように感じさせます。
ZZガンダムの中のジュドーの有名なセリフに
「子供はみんなニュータイプ」というものがあります。
これは、子供には無限の力があるという監督からのメッセージのように感じます。ガンダムを観て育った子供達は、自分には未知の力があるかもしれないとワクワクしながら育ったのかもしれません。